最近テレビなどで「サルコペニア肥満」という言葉をよく耳にします。
調べてみると、サルコペニア肥満は生活習慣病のリスクや寝たきりになる確立が高くなる、非常にこわい肥満症だということがわかりました。
サルコペニア肥満とは
まず「サルコペニア」というのは加齢性筋肉減弱症という意味で、加齢によって筋肉が減っていく現象をいいます。
このサルコペニアと肥満の両方を有する状態が「サルコペニア肥満」です。
筋肉が減少すると基礎代謝も低下するので、脂肪を燃焼させる力も低下します。
こうなると、少しの食事の量でも、脂肪が体に蓄積しやすい体質になってしまうのです。
サルコペニア肥満の症状
サルコペニアと肥満の両方の症状によって、生活習慣病や動脈硬のリスクが高まることが知られています。
また、歩くことなど日常生活における活動が低下するので、寝たきりになる確率が上がります。
サルコペニア肥満を判断する目安としては、立ったままで靴下を片側ずつ履けるかどうか?
またはイスに座った状態から片足だけで立ち上がれるかどうか?でおおよその判断ができるとのことです。
サルコペニア肥満の予防と対策
サルコペニア肥満にならないためには、筋肉を増やして食事内容を見直すことが大切です。
なので運動をせずに食事の量だけを減らすようなダイエットは、筋肉量が減少するのですぐにやめましょう。
筋肉を増やすには、適度な負荷をかけて体を鍛えるトレーニングと、有酸素運動の両方を行っていく必要があります。
負荷をかけるトレーニング
スクワットや腕立て伏せなどのことです。
はじめは無理をしないで、スクワットは完全にしゃがまずにひざの角度が90度になったところで止めるようにします。
腕立ても慣れるまではひざをついた状態でやってみて下さい。
週に2、3回のペースで行います。
有酸素運動
ウォーキング、ジョギング、水泳などのことです。筋肉の質を高めて脂肪が燃焼しやすい体を作ります。
有酸素運動はできれば毎日やりましょう。
食事内容の見直しも重要
筋肉のもととなる良質なアミノ酸が含まれているタンパク質を、十分に取るように心がけましょう。
卵、牛乳、豆腐、豆類、魚介類、牛肉、鶏肉、ハムなどで摂取できます。
ということで、適度な運動と食事内容によってサルコペニア肥満は回避できることがわかりました。